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大阪市立自然史博物館で開催されている、
「第48回特別展 瀬戸内海の自然を楽しむ」 ~~~ 生き物のにぎわいとその恵み ~~~ へ行ってきました。 では早速~。 瀬戸内海の模型です。 瀬戸内海についての説明書きを読みました。 知っているつもりだった瀬戸内海でしたが、 実際知らないことばかりでした。 「瀬戸とは何?」と聞かれて 答えられる人は少ないのではないかと思います。 (答えられないのは私だけだったりして…(汗)。) さて今回、瀬戸内海の自然についての展示がとても充実しており、 陸域と海底の地形、そしてこれらに生息する生き物の展示が 学術的な知見とともに展示されてありました。 こちらは展示されていた砂浜の生き物の一部です。 リアルなアリジゴクの拡大模型とその成虫の標本。 コカスリウスバカゲロウ(Distoleon contubernalis)という ウスバカゲロウの仲間です。 非常に小さな昆虫も展示されてありました。 ハマヒョウタンゴミムシダマシ(Idisia ornata)です。 砂浜や砂丘などの海浜植物も展示されてありました。 左は砂丘の代表的な植物、 ケカモノハシ(Ischaemum anthephoroides)です。 スナジホウライタケ(Marasmiellus mesosprus)というキノコ。 コウボウムギなどの埋もれた茎に寄生するようです。 砂を顕微鏡で観察すると…。 これは見てのお楽しみ~♪ そして砂浜と言うとウミガメの産卵場所。 こちらはアカウミガメ(Caretta caretta)の骨格標本です。 瀬戸内海のクジラ、イルカの骨格標本も展示されてありました。 写真はザトウクジラ(Megaptera novaeangliae)の骨格標本。 ちなみに手前はハセイルカ(Delphinus capensis)の骨格標本です。 ザトウクジラの骨格標本の愛称を募集中とのことです~♪ スナメリ(Neophocaena phocaenoides)の骨格標本と模型。 瀬戸内海で暮らす唯一のイルカとして紹介されてありました。 大阪湾南部でもときどき見ることができるらしいです。 一度は見たいと思っているのですが、なかなか…(汗)。 ちなみに写真下はスナメリ漁のコーナーで展示されてあった模型です。 (スナメリ漁が気になる方は一度博物館へ足を運んでみるのもいいかも。) 展示されていた干潟の生き物の一部です。 ハマシギ(Calidris alpina)の標本。 マゴコロガイ(Peregrinamor ohshimai)。 アナジャコ類の胸腹部に付着するウロコガイの仲間で 日本固有種です。 サキグロタマツメタ(Laguncula pulchella)。 移入された個体が増殖し、アサリなどの二枚貝に対する 食害が問題となっている巻貝です。 あと、いつの間にかタニシ科になっていました…(汗)。 カブトガニ(Tachypleus tridentatus)。 言わずと知れた生きた化石です。 医療の分野でも役立っています。 タビラクチ(Apocryptodon punctatus)。 砂底~砂泥底の底生生物の展示です。 スジホシムシヤドリガイ(Nipponomysella subtruncata)。 スジホシムシモドキに付着する微小な二枚貝です。 スジホシムシモドキヤドリガイ、 スジホシムシノヤドリガイとも言います。 マテガイ(Solen strictus)。 河口の水鳥の一部。 河口の魚の一部です。 上:サッパ(Sardinella zunasi)。 下:ミナミメダカ(Oryzias latipes)。 ミナミメダカは塩分耐性が強く、河口にも生息しているとのことです。 磯の鳥です。 上:ウミウ(Phalacrocorax capillatus)。 下:カワウ(Phalacrocorax carbo)。 こちらは展示されていた磯の貝の一部です。 マツバガイ(Cellana nigrolineata)。 磯に行ったら観察することが多い貝です。 帰巣性があり、別の日に行っても同じ場所にいることが多いです。 ヒメネジガイ(Spiniscala japonica)。 イソギンチャク類の寄生貝です。 ほかの磯の生き物の一部です。 上:イソガニ(Hemigrapsus sanguineus)。 中:コブダイ(Semicossyphus reticulatus)の幼魚。 下:イシダイ(Oplegnathus fasciatus)。 コブダイの幼魚はやはり小さくてかわいらしいです。 オスの成魚はあんなに怖い顔をしているのに。 剥製のドタブカ(Carcharhinus obscurus)が空中を泳いでいました~! 瀬戸内海の漁業についての展示もとても充実していました。 瀬戸内海の魚としてのサワラ(Scomberomorus niphonius)です。 流し網や釣りなどで漁獲されているようです。 ほかにはイカナゴやカタクチイワシが展示されてありました。 底引き網漁で漁獲される魚介類の一部です。 上:アンコウ(Lophiomus setigerus)。 下:ガザミ(Portunus(Portunus)trituberculatus)。 小学生のころガザミを不用意につかんで、 指を挟まれて切ったことがあります。 確かこれぐらいの大きさのガザミだったなぁ…。 定置網漁のコーナーでは つぼ網の縮小模型が展示されてありました。 袋網(写真下)に魚が入り込むようです。 定置網漁で漁獲される魚の一部です。 上:マダイ(Pagrus major)。 下:アカメバル(Sebastes inermis)。 養殖の展示もあります。 牡蠣と言えばやはり広島県です。 瀬戸内海が抱えている問題は深刻です。 自然海岸が減少することで 姿を消したあるいは減少した生き物が数多く展示されてありました。 写真はその一部の ルイスハンミョウ(Cicindela lewisi)です。 外来生物の問題も深刻です。 外来生物としてのムラサキイガイ(Mytilus galloprovincialis)は有名です。 ほかには富栄養化と貧栄養化のバランス。 これも難しい問題のようです。 瀬戸内海で発見された生物も展示されてありました。 写真はその一部です。 上から順に、 ミヤジマトンボ(Orthetrum poecilops miyajimaense)、 セトウチヘソカドタマキビ(Lacuna setonaikaiensis)、 ヒクラゲ(Tamoya haplonema)、 オノミチキサンゴ(Dendrophyllia cribrosa)、 ヒメダラ(Guttigadus nana)になります。 ヒクラゲもそうだったのですね。 確かに冬場に時々見かけます。 今回の特別展は、私自身、海の生き物が好きと言うこともあり、 子供のように楽しみながら閲覧しました。 あっ、これ知ってる、これ見たことがある、こんな感じで…(笑)。 また学術的な知見や貴重な標本の展示が多く、 低下気味だった学習意欲が再起した気がいたします。 さらに気になる点は購入した解説書を読んでおさらいしました。 とても楽しく勉強できる特別展でした。 一度博物館へ足を運んで閲覧してみてはいかがでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2017年07月24日 18時00分28秒
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